使用方法
医療器具等は本剤に浸漬させる前に水又は酵素洗浄剤を用いて十分に洗浄する。
通常、器具等の消毒には本剤に5分以上浸漬させる。
浸漬後、取り出した器具等は、水又は滅菌水で十分にすすぎ、本剤を除去する。
細孔を有する等構造の複雑な器具類は、内孔部への注入等の操作により、本剤と十分に接触させること。
また、すすぎの際、内孔部への水の注入等の操作により、本剤を十分に除去すること。
ご使用上の注意
- 重要な基本的注意事項
(1)人体には使用しないこと。
(2)本剤にて消毒を行った術中経食道心エコー(TEE)プローブ等の医療器具を使用した患者に、口唇・口腔・食道・胃等
に着色、粘膜、損傷、化学熱傷等の症状が現れたとの報告があるので、 下記の点に注意する。
1.消毒を行う前に、医療器具等に推奨されている方法により、水又は酵素洗浄剤を用いて十分に洗浄し洗い流すこと。
2.消毒終了後は多量の水で本剤を十分にすすぐこと。
3.細孔を有する等構造の複雑な器具類では、特に注意して十分にすすぐこと。
4.本剤又はフタラールに対し過敏症の既往歴のある者には、本剤にて消毒を行った医療器具等を使用しないこと。
(3)本剤を取り扱う際には、下記の点に注意すること。
1.本剤又はフタラール又は他の化学物質に対し過敏症の既往歴のある者は、本剤を取り扱わないこと。
2.タンパク結合性があるので、本剤を素手で取り扱わないこと。また、人体に直接接触しないよう注意すること。
本剤を取り扱う場合は、ゴム手袋、ゴーグル、マスク、ガウン等の保護具を装着すること。
3.皮膚に付着したときは直ちに水洗いすること。
また、眼に入った場合には、直ちに流水で15分以上洗った後、専門医の処置を受けること。
コンタクトレンズ装用の場合はコンタクトレンズをはずした後、十分な洗眼を行い、専門医の処置を受けること。
また、取り外したレンズは再使用しないこと。 - その他の注意
異物の混入を避けるため浸漬にはふた付き容器を用い、使用中はふたをすること。